2024年3月初旬に、オーストラリアのシドニーに6泊9日間の旅行へ行ってきました。
旅を終えた今、一言で感想を述べるとするならば、、、「達成感」。
オーストラリアに行くと決めた約1年前は、広い大陸のどこに行こうかかなり悩みました。
大学の卒業旅行の時に、パースには行ったことがあったけれど、それ以降はプライベートでも仕事でも訪れていなかったので、知識はほぼ皆無。そんな状態から旅の計画を始めたので、自分達にとって納得のいく旅に辿り着くまで試行錯誤を繰り返し、沢山の情報や記事を読み集めました。でも1つ1つの課題がクリアになっていく度に、オーストラリアの知識が増えていき、真っ白だった地図がどんどんと色鮮やかなものになっていくその過程がとにかく楽しくて、いつしかオーストラリアの虜になっていました。
今回は、そんな私の旅の計画についてお話しします。
オーストラリアのどこへ行く?
始めは、シドニー&メルボルンや、ケアンズ&エアーズロック&シドニーといった、複数の都市・名所を巡る周遊にしようと思っていました。旅行期間は土曜発~日曜着の9日間。その期間で周遊するとなると、各都市間の移動を飛行機にしても、それぞれの街に2~3泊ずつの滞在となります。
オーストラリアの見所をダイジェストのように味わえる「周遊の旅」はとても魅力的なのですが、その日数でそれぞれの魅力を十分に味わえるのか?という思いもあり、理想と現実との葛藤を繰り返しながら、最終的に、”私は訪れた場所を深く知る旅の方が好き” という思いが勝り、周遊の旅ではなく、メインの目的地を1つに絞ることにしました。
そんな時に目に飛び込んできたのが、シドニーから飛行機で約2時間の場所にあるロードハウ島。
手付かずの大自然があり、その島特有の秘境感にも惹かれ、ロードハウ島での滞在をメインにし、帰りにシドニーに立ち寄る行程で手配を進めることにしました。
ですが。。。詳しく調べていくと、シドニー⇔ロードハウ島へのフライトは強風の影響でフライトキャンセルになることが1ヶ月に数回起こる可能性があり、旅行日数の長くない今回の旅で、もしフライトキャンセルに遭遇し、島での滞在日数が短くなってしまうと本末転倒、その危険を冒してまで行くべきなのか散々悩み、今回はロードハウ島じゃないと断念。
もう一度初心に帰り色々と情報を集めていくうちに、「シドニーは1~2日の観光で充分」という、そもそもの考え方が間違っていることに気付きました。
世界三大美港の一つとして知られるシドニーは、タイタニック級の大型客船も入港できる大都市の港町としての姿がある一方で、
一歩街に足を踏み入れると、レンガ造りの古い町並みが残り、CBDと呼ばれる街の中心地には近代的な高層ビルと古き良きビクトリア調の建物が入り混じり、現在開発が著しいBarangaroo地区は近未来をも思わせるビル群が立ち並ぶなど、趣の異なる街並みが点在しています。それはまるで、様々な時代を行き来しているかのような街。。。
シドニーから車で1時間半ほど行けば、緑豊かなユーカリの木々が覆い尽くす世界遺産のブルーマウンテンズ国立公園があり、
車で2~3時間ほど行けば、ハンターバレーやオレンジ、マジーと呼ばれる緩やかな丘陵地にブドウ畑が広がるワインの産地もある、
また、シドニーには、電車・バス・トラムだけでなく、港町ならではのフェリーという交通手段も充実しているので、車で数時間かけて郊外に行かなくても、フェリーに30分も乗れば、広く活気溢れるビーチやのどかなビーチ、外洋に面した風光明媚な断崖絶壁など、幾つもの魅力的な場所に行けるんです。
そのことに気付いた時にはすでにシドニーの虜になっていて、目的地はシドニーのみ、その代わりに宿泊先は街だけでなく郊外にも足を運び、その土地の良さが感じられるホテルに泊まろうという思いに辿り着き、今回の旅は「シドニー6泊9日間」に決定しました。
具体的に、いつ訪れる?
もともと2~3月に海外へ行きたいという思いがあり、オーストラリアもちょうど夏~初秋の時期で、気温の暖かさや日照時間の長さが観光に適しているという好条件も重なり、2月か3月のどちらかに訪れるということで計画を進めました。
では、具体的にどの日にするのか?
夏の時期は、空路だけでなく、大型客船が続々と入港してくる時期でもあるので、シドニーの街は世界中から訪れる多くの観光客で賑わいます。そんな中でも、できるだけ混雑を避け、観光を円滑にこなしたいという思いがあったので、祝日・長期休暇・大型イベントなど、下記の時期は外すようにしました。
*中国の旧正月=2024年2/10前後の週
*南半球最大規模のLGBTイベント「Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras」=2024年2/16~3/3
*イースター&スクールホリデー=2024年3/31~4月中旬
(逆に、いつもとは違うシドニーを味わいたいという方は、特別なイベントが行われる時期を敢えて選んでみるのも良いと思います)
そして最終的に、2024年3/9~17の期間に訪れることに決定しました。
どこに、どんなホテルに泊まる?
シドニーとその郊外を調べていて、漠然と思い描いていたのが、「シドニーの街」「ブルーマウンテンズ国立公園」「ワイナリー地方」の3箇所に滞在するということでした。
ただ、それぞれの場所に何泊するか、どの順番で滞在するかなど、具体的なことは考えていなかったので、まずは郊外のホテルから探し、お気に入りが見つかればそこに連泊する・しないを決めようと思い、ブルーマウンテンズ国立公園から探し始めることにしました。
国立公園内とはいえ、ラグジュアリーなものからロッジ風のものまで想像以上に選択肢が豊富。そんな中でも、心を鷲掴みされたのが全8室のみ・1棟独立型のヴィラ風ホテル。アフリカンスタイルなインテリアが周囲の自然にとても合っていて、広いサンデッキからは緑豊かな木々とその先に広がる平原が眺められ、ブルーマウンテンズから連想される岩山の風景とは、また一味違う景色が味わえるところが魅力的で、このホテルに2泊することにしました。
次に探したのが、ワイナリー地方のどこに滞在するか…?
シドニー近郊には主に5つのワインの名産地(①Southern Highlands、②Hunter Valley、③Megalong Valley、④Orange、⑤Mudgee)があり、各々にその土地の良さがあるのでとても迷いました。
その中で、私が最終的に選んだのは「Hunter Valley(ハンターバレー)」
オーストラリア最古のワインの産地でもあるので、シドニー近郊では一番人気があり、多くの観光客が訪れるという点で少し躊躇したのですが、ワイナリーの数は群を抜いて多く、何より、ブドウ畑の間を自転車で走りながらワイナリー巡りができるという点に私の冒険心が掻き立てられ、この地を選ぶ決め手になりました。
滞在したホテルは、目の前に幾つもの木々が生える緩やかな丘が広がり、敷地内には緑に囲まれた素敵な回廊もあります。
これで郊外の宿泊地は決まったので、後はシドニー市内のホテルです。
日本からの国際線でシドニーに到着するのが日曜の午前8時。
私が一番心惹かれていたロックス地区(レンガ造りの歴史的建造物が多く残るエリア)では、土曜/日曜にちょうど屋外マーケットが開かれており、ノスタルジックな雰囲気の町並みと週末マーケットを存分に楽しみたかったので、シドニー初日はロックス地区にあるホテルを選びました。ホテルの外観は愛らしいレンガ造り、敷地内には素敵な中庭もありロックスの通りが見下ろせます。
シドニー市内に1泊した後、一度市内を離れてブルーマウンテンズやハンターバレーなどの郊外を巡り、再び市内に戻ってくるという行程にしていたので、後半のシドニーのホテルは、ゆったり寛げることを第1に、機能・設備・サービス全てが揃う少しラグジュアリーなホテルにしようと思いました。
オペラハウスやシドニーハーバーが見渡せる世界的ブランドのホテルも魅力的ではあるものの、なんだか心が動かされず。。。そんな時に、仕事関係のオーストラリア人の方に勧めていただいたホテルがあまりにもエレガントで、観光客が集うホテルというよりは、”都会の喧騒を忘れさせてくれる大人の隠れ家” を感じさせる雰囲気が心にしっくりきたので、このホテルに決めました。
最終的な行程
訪れる場所や周り方、ホテル選び、交通手段など、旅の大枠を決めるのに沢山の時間を費やし、最終的に下記のような行程に決まりました。
《1日目》
SQ637便 / 成田→シンガポール (10:00-16:55)
SQ221便 / シンガポール→シドニー(20:40-7:40+1)
【機内泊】
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《2日目》
7:40 シドニー着
終日、シドニー市内観光
【シドニー市内泊】
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《3日目》
午前、車にてシドニー→ブルーマウンテンズへ(約1.5~2時間)
午後、ホテルでまったり
【ブルーマウンテンズ泊】
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《4日目》
終日、車にてブルーマウンテンズ国立公園観光
【ブルーマウンテンズ泊】
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《5日目》
午前、車にてブルーマウンテンズ→ハンターバレーへ(約2.5~3時間)
午後、自転車にてワイナリー巡り
【ハンターバレー泊】
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《6日目》
午前、ホテルでゆっくり&ワイナリーでランチ
午後、車にてハンターバレー→シドニー市内へ(約2時間)
着後、シドニー市内散策
【シドニー市内泊】
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《7日目》
終日、シドニー観光(フェリーにてWatsons Bay & Rose Bay)
【シドニー市内泊】
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《8日目》
午前、シドニー市内観光
SQ222便 / シドニー→シンガポール(16:10-21:20)
SQ638便 / シンガポール→成田(23:55-7:30+1)
【機内泊】
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《9日目》
7:30 成田着
* 航空会社をシンガポール航空(=SQ)にしたのは、10時間超の直行便よりも、途中乗り継ぎを挟んだ方が体が楽かなと感じたことと、かなり早くに予約していたので、帰りをビジネスにしてもお得な料金で航空券が手配できたからです。
ブルーマウンテンズ国立公園やハンターバレーなどは、シドニー市内から車で1.5~2.5時間程で行けるので、敢えてその場所に滞在しなくてもシドニーから終日観光で行くことができます。
ですが、、、今回オーストラリアのホテルを探していて気付いたことは、「街から少し離れた郊外には、個性的で自然を存分に感じられるホテルやロッジが数多くある」ということ。そのホテルに滞在することこそが旅の目的になり、ホテルが提唱する世界観に没入できる、そんな体験ができる隠れ家ホテルがオーストラリア全土に点在しているんです。これこそが、今回私が一番感じたオーストラリアの魅力だったので、できれば郊外に足を運んで、ホテルステイを楽しむことも行程に組み込まれることをお勧めします。
きっと新しいオーストラリアに出会えるはずです。