シドニー 旅行記 2024① ~レトロな町並みThe Rocks(ロックス) の魅力~

2024年3月上旬、6泊9日間の日程で滞在したシドニーの旅。
今回は、久しぶりの大都市訪問ということもあり、沢山の刺激を受けた旅でした。

新旧の建物が入り混じる美しい街並み、ストレスフリーな公共交通機関、街中でも存在感を放つ緑豊かな自然、ヘルシーで新鮮な質の高い食事など、今回の旅で得た感動は数知れず、オーストラリアがこんなにも魅力溢れる国だとは想像もしていませんでした。

そんな多くの刺激をもらった旅の思い出を、少しずつ旅行記に綴っていこうと思います。

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日本を午前10時に出発し、シンガポールを経由して、シドニーに着いたのは翌朝の7:40。
乗り継ぎ時間を含め約18時間の空の旅でしたが、寝不足の影響もなく体が楽だったのは、一度乗り継ぎ地で体を動かせたからだと思います。

空港で薄手の服に着替え、空港にある鉄道駅の改札前でOpal Card(日本のSuicaやPasmoのようなカード)を購入、日本と同じ様に改札機にカードをタッチして、ホームへと降りました。

観光の中心地でもあり、ホテルの近くでもある「Circular Quay 駅(サーキュラーキー)」までは列車で約20分、自分が旅行者であることを忘れてしまう程スムーズな流れでCircular Quayに到着しました。

成田空港でポケットWiFiを借りていたので、早速スマホでGoogle Mapを起動させ、まずは駅のすぐ横に広がる港へ。シドニーで初めて目にする街並みに胸の高鳴りが抑えきれず、スーツケースを引いていることを忘れるくらい軽快な足取りで港へ出てみると。。。

弧を描く港沿いに建つのは現代美術館、その先に架かる橋はシドニーの象徴の一つでもあるハーバーブリッジ。この景色を見て「なんて綺麗な街…」と自然と言葉が出てきたのは、想像以上に緑豊かな自然があったから。隣りで写真を撮る人につられるように、私もカメラのシャッターを押しました。

(旅行中の写真はほぼ一眼レフで撮っています。スマホの方がいつでも手軽に綺麗な写真が撮れますが、後から見返すとやはり一眼レフの方が深みを感じる気がして・・・その為ブログでは、 ”シャッターを押す” という表現を使ってしまいます。。。)

Circular Quay を後にし、まずは私たちのホテルがあるロックス地区(The Rocks)へと向かいます。

眺めていた港を背に振り返ると、近代的なビル群が覆いかぶさるように立ち並びます。
現在シドニーは開発の真っただ中で、街の中心であるCBD(セントラル・ビジネス・ディストリクトの略)やバランガルー地区は続々と高層ビルが建設中。それでも、雑多感を感じさせないのは、生き生きとした緑が街と共存しているからなのか。。。

Google Mapと標識を見ながらホテルを目指して歩いていると、徐々に周囲の建物がレンガ造りの古い町並みへと変わっていきました。

「The Rocks(ロックス)」・・・
1788年にイギリスからの最初の移民船がこの地に辿り着き、イギリス人が初めに開拓した場所。その為、この辺りには、当時の風情を残すレンガ造りの建物や石畳みの道が多く残っています。

建物だけでなく街灯までレトロな姿に統一されており、すぐ近くに近代的なビル群があることを忘れてしまいそうになる風情ある町並み。

この日は日曜日ということもあり、道路沿いに立ち並ぶパラソルの下では、多くの観光客や地元の人達が食事と共に休日の朝を楽しんでいました。テーブルの合間には木々や植物の鉢が置かれ、町中なのにガーデンテラスを思わせる優雅さが広がっています。

こんな素敵な景色を目の当たりにすると、私も早く観光客の仲間入りをしたい!と気持ちが高まりますが、まずはホテルにスーツケースを預けなくてはいけないので、はやる気持ちを抑えながら、ホテル目指して細い通りを抜けていくと、、、

今度は、静寂に包まれた小さな路地に迷い込みました。

”うわぁー、ここも素敵。。。”

こんな風情のある路地に出会ってしまうと、足を止めずにはいられず、一向にホテルに辿り着きません。

この辺りは、植民地時代、港近くに建てられた病院への近道としてナース達が歩いていた場所で、「Nurses Walk(ナーシーズ・ウォーク)」と呼ばれています。でも、この時はまだ歴史的な通りであることに気付いていなかったので、様々な表情を見せてくれるロックスにただただ驚くばかりでした。

- 大通りのオープンテラスで優雅な空気に包まれながら食事を楽しむ人、
- 静かな路地でまったりコーヒーを飲む人、
自分ならどちらでロックスの雰囲気を楽しむか。。。そんな妄想が頭の中を駆け巡ります。

そして、シドニーという大都市にいるはずなのに、どこを見ても絶えず木々や植物が目に入り、まるで自然の中にいるかのように心が癒されていく感じ。。。
シドニーに降り立ってまだ数時間しか経っていないのに、すでに多くの魅力に出会ったような満足感がありました。

 * * * * *

路地を後にし、ようやく私たちのホテル『Harbour Rocks Hotel Sydney』に辿り着きました。
シドニー1泊目は、旅行前から気になっていたロックス地区に滞在したいという思いと、その地域に合った個性的なホテルに泊まりたいという思いから、このホテルを選びました。

ホテルに着いたのは朝の10時過ぎ。チェックインは14時からだったのですが、フロントで荷物を預ける際に、14時よりも早くにお部屋の準備ができたらメールするよ、と言われたので、あまり遠くには行かずに、ロックス周辺を散策することにしました。

ホテル周辺の小さな通りを歩いていると、雰囲気の良い路地だけでなく、少しですが壁に描かれたウォールアートを見かけることもあります。

また、建物と建物の間にカラフルな風船をぶら下げたアートな通りがあったり、

植民地時代の人々をかたどったパネルが貼られた細い通りや、 路上にテーブルを置き休憩スペースのように作られた通りに出会ったり。

通りの中に点在する芸術的な姿にも触れながら散策を続けていると、プラタナスの木が黄葉し始めた路地に辿り着き、また古き良き時代の雰囲気に引き戻される。。。

迷路のようなロックスを歩いているだけで、様々な町の表情を見ることができます。

そんなレトロでアートなロックスでは、週末になると、ロックス・マーケットと呼ばれるフリーマーケットが開かれ、目抜き通りであるGeorge St.(ジョージ・ストリート)の北の端に、様々なお店が立ち並びます。

長く伸びるテントの下では、ハンドメイドの工芸品やアクセサリー、雑貨、調味料やハチミツなどが売られていて、道の両脇にあるお店を見て回るだけでも心が躍ります。

ふと店の奥に目をやると、おとなしく寝そべる1匹の犬の姿がありました。週末の賑わいに慣れているのか、人々の行き交う姿にも動じることなく、ただひたすらに店番をしている様子。その我関せずという表情が愛らしくて、こっそり写真に収めてしまいました。

そんなフリーマーケットの横には、1階にポーチ、2階にアイアンレースのバルコニーがある「テラスハウス」と呼ばれる家が立ち並んでいます。これらは19世紀に建てられた住宅で、シドニーの街には多数残されています。ここGeorge St.にあるテラスハウスは比較的カラフルな色合いですが、シドニーの街には白壁に茶色のアイアンレースといったシックな外観のものもあり、セピア色の古き良き街並みに迷い込んだかのような気分になることもあります。
 ” シドニーの街は、様々な時代の建物が混在した、まさしく建築物のるつぼのような街 ”

George St. のフリーマーケットを後に散策を続けていると、階段の先に木漏れ日が差し込む大樹の姿が見えました。シドニーの街で見かける木はどれも力強いエネルギーに満ち溢れています。

階段を登りきると Playfair St.(プレイフェア・ストリート)という少し広めの通りが広がり、ここにもいくつかの屋台を見かけました。

Playfair St. の端には、白いパラソルがいくつも開き、その下で人々が会話を楽しむ素敵な光景が。。。様々な色と人々の笑顔が混ざり合うその景色は、ルノワールの絵画を思わせる美しさがあり、つい写真を1枚。

ヨーロッパの小さな町の旧市街などは、できるだけ人の姿を入れずに写真を撮りたくなるのですが、シドニーの街はなぜか人の姿がよく似合う・・・旅行中の写真を見返していても、人々が映る風景の方が絵になるんです。

一通りロックスの中心地を散策し終えたので、次は、ロックスの西側(ウエストロックス)に行ってみることにしました。

岩だらけの半島だったロックスに東側と西側を繋ぐルートを造るために、囚人たちが1843年から16年かけてハンマーなどで岩盤を切り崩し造られたトンネル=Argyle Cut(アーガイルカット)へと続くArgyle St.(アーガイル・ストリート)は、プラタナスの木々に覆われ、辺り一面黄緑色に染まっています。

心地よい木陰を歩きトンネルをくぐると、さっきまでの賑やかさからは一変、小さな教会や家が立ち並ぶ閑静な住宅街が広がっていました。そんな静かな通りを歩いていると、歴史を感じさせる1軒の建物が目に入りました。それは、1841年建造のシドニー最古のパブとしてしられる『The Lord Nelson Brewery Hotel』。

そういえば、旅行前に色々と調べていた時に、”シドニーはクラフトビール作りが盛んな場所” としても知られ、The Lord Nelson Brewery Hotelでもオリジナルのクラフトビールが作られているという情報を目にしていたことを思い出しました。

*「クラフトビール」とは・・・
大手のビール会社が量産するビールとは異なり、小規模な醸造所が作る個性的な手作りビールのことを意味し、日本語では地ビールとも呼ばれています。

この日は天気が良く、まだまだ夏を感じさせる暑さの中でロックスを歩き回っていて、ちょうど何か冷たいものを飲みたいと思っていたので、迷わず中に入ってみることにしました。

店内に入ると、壁は砂岩、それ以外は木で作られたアンティークな雰囲気に包まれており、バーカウンターの上には、6種類のクラフトビールを紹介する看板が並んでいます。
 ● NELSON’S BLOOD
 ● OLD ADMIRAL
 ● VICTORY BITTER
 ● THREE SHEETS
 ● TRAFALGAR PALE ALE
 ● QUAYLE ALE

ビール名の下に書かれた説明を読み私たちが選んだのは、「THREE SHEETS」と「QUAYLE ALE」。

THREE SHEETSは、一口飲んだだけでフルーティーな味わいが口いっぱいに広がり、その後、ほんの少し苦味を感じるビール。 QUAYLE ALEは、軽くさっぱりとした味わいで、ほのかにフルーツの香りもする苦味の少ないビール。

どちらのビールも程よいフルーティーさがあるのでとても飲みやすく、カラカラだった喉を一瞬で潤してくれました。

そして、オーストラリアのクラフトビールがこんなにも美味しいとは想像もしていなかったので、次またシドニーに来たら、クラフトビールのブルワリー(醸造所)巡りもしてみたいと、新たな魅力にも気付けた一時でした。

ロックスは半日もあれば散策できてしまう小さなエリアですが、レトロな町並み、アートな雰囲気、そこに点在するお店やオープンテラスのレストラン、週末にはフリーマーケットと、沢山の魅力が凝縮された場所で、想像以上に古き良きオールド・シドニーが感じられる愛らしい場所でした。

次は、どんなシドニーの姿を見に行こうかな。。。

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