モルディブに行くなら、いつが良いんだろう。。。
と、悩まれている方はいませんか?
「お天気が良い=ベストシーズン」と捉えるのであれば、基本情報は下記の通りです。
また、よく見かける情報として、「雨季でも、雨が一日中降ることはなく、スコールの様な雨が降ったかと思えば短時間でやんで、晴れ間が出る」や「最近の気候変動で、乾季と雨季の差がなくなってきている」と表現されているものがあります。
ですが、実際には、これらと異なることが多々あります。
そこで、今回は、モルディブ旅行を計画する上でどの時期を選べば良いかについて、お話したいと思います。
乾季と雨季の特徴
モルディブの季節は「乾季」と「雨季」に分かれ、乾季=11~4月で晴天率が高く、比較的空気もからっとしており、穏やかな天候が続きます。雨季=5~10月で雨や曇りの日が多く、乾季に比べて若干湿度も高くなります。気温は年間通して27~30°ですので、どの時期でも泳ぐのに適しています。
乾季の中でも、11~12月と4月中旬以降は不安定な天気の日もあるので、一番晴天率が高く、風も穏やかで透明度の高い海に出会えるのは、1月~4月初旬です。とは言え、あくまでもこの時期はベストコンディションになる確率が高いという意味で、一日中曇りや雨の日もあれば、晴れていても風が強いせいで波が高く海に入るのが難しいという日もあります。
また雨季は、”1日に何度かスコールの様な雨が降るが、ずっと降り続くことはなく、晴れ間もある” という日も確かにありますが、実際ここ数年を見ていると、日本の梅雨のように数日間(長い時は1週間~10日間)雨混じりの曇り空が続くこともありますし、嵐のような強風&強い波の影響で桟橋や施設の一部が破損するような日もあります。5泊滞在した中で晴れた日は1日だけということも珍しくありません。ですが、雨季でも乾季のような晴天で風も波も穏やかという日が続くこともあります。実際、2022年は8月のお盆時期、9月半ば~後半にかけて、2023年は5月後半に、”まさしく乾季”と言えるような晴天が続きました。
(※2023年7月中旬と8月も晴天率が非常に高かったですが、これは偏西風が通常とは異なる蛇行をしたために雨が少なかったようです。)
まとめると、乾季は澄み切った青空とモルディブらしい透明度の高い真っ青な海に出会える確率が高い、雨季は晴天が続くこともありますが、滞在中ほとんど曇り空、時には嵐に見舞われる可能性もあるということです。
乾季と雨季の「空と海」
じゃあ、モルディブの景色を楽しめるのは、晴天率の高い乾季だけなの?
そうではありません。
乾季と雨季では、空模様や海の透明度が異なり、それぞれに魅力があります。
乾季は、空が澄み渡っていることが多く、雲一つない青空や、小さな雲がポコポコ浮かんでいるような空をよく目にします。無風または風の穏やかな日には、海は凪状態となり、大きな鏡のように空を映し込むこともあります。こんな日にスノーケリングをすると、ここが海の中であることを忘れてしまうくらい透明度が高く、珊瑚や魚の色・形がはっきりと見えます。
晴天・穏やかな風・透明度の高い海が揃うベストコンディションの日には、砂浜に打ち寄せる波はガラス細工のように繊細で、海の中にある砂紋がはっきりと見え、今までに見たことのないような美しい海に出会えます。また夜明けや夕暮れ時には、空全体が赤・オレンジ・紫のグラデーションのトワイライトに包まれることもあります。
雨季は、雲の存在感が大きく、雲が空の主役となります。
360°遮るもののない大空に大迫力の “積乱雲” や “うろこ雲” が広がると、立体的でダイナミックな大パノラマの絵画を見ているような壮大な景色に出会えます。また明け方や夕暮れ時に、無造作に広がる雲に太陽の光があたると、雲がピンクや黄金色に染まり、燃え上がるような空模様になることもあります。
雨季の空は雲があるから面白い。。。雲の形は一つとして同じものが存在せず、まさしく自然の芸術作品と呼べるような空模様に出会うこともあるので、雨季には案外、誰も見たことのないその時だけの特別な景色に出会える可能性があります。
また雨季の海はプランクトンが多いので、乾季よりも海の透明度は落ちますが、そのプランクトン目当てにやって来る大物の海洋生物(マンタやジンベエ)との遭遇チャンスが増えるという魅力もあります。
乾季のメリット・デメリット
乾季は、晴天率が高く比較的安定した天候が続くので、滞在の満足度という点でメリットがありますが、ベストシーズンならではの料金面や混雑という点でデメリットがあります。
雨季のメリット・デメリット
雨季は、曇天・雨の可能性が高くなり、不安定な天候が続くこともあるので、滞在中天候に左右されるという点でのデメリットはありますが、料金面・人の少なさという点でメリットがあります。
乾季と雨季どちらがオススメ?
上で書いたメリット・デメリットを考えると、乾季と雨季どちらがオススメかは一概には言えないので、「何を重要視するか」を見極めて時期を選ぶことが大切です。
次のような思いが強い方は、『乾季』をオススメします。
・絵葉書の様な美しい海・景色を絶対に見たい
・天候に左右されず、様々なアクティビティ・エクスカーションを体験したい
・短い滞在日数(3~4泊)でも存分にモルディブを満喫したい
雨季でも晴天が続くことはありますが、滞在中ほぼ曇天か雨になる可能性もあり、滞在日数が短いと晴天に当たる確率はより低くなるので、全ての目的が中途半端で終わり消化不良な滞在だったと感じることもあります。であれば、乾季は宿泊代が高く、希望のリゾート・滞在日数では予算を超えてしまうかもしれませんが、例えリゾートのランクを少し落としたり滞在日数を1日減らしてでも、晴天率を上げられる乾季を選ばれた方が満足できると思います。
また、次のような思いが強い方は、『雨季』をオススメします。
・乾季の料金だと無理だけど、どうしても希望のラグジュアリーリゾートに行きたい
・宿泊代割引、送迎代割引、夕食付特典など、よりお得な内容で滞在したい
・長い滞在日数(6泊以上)でゆっくり過ごしたい
”雨季に来たのだから、曇り空は当たり前、晴れればラッキー” と心構えができている方は、宿泊代の安い雨季を狙って、どうしても行ってみたかったラグジュアリーリゾートの滞在を実現させたり、長く滞在してモルディブでのスローライフをゆっくり味わってみるのも良いと思います。始めにも書いたように、運が良ければ晴天が続くこともあるので、お得な宿泊代で乾季のようなモルディブを味わうことができるかもしれません。
ちなみに、私は今まで16回モルディブに行っていますが、雨季に訪れたのは3回で、それ以外は全て乾季の1~3月の間です。実際、雨季でも滞在中全て曇り空ということはありませんでしたが、一日中曇り&雨という日はありました。晴れ間もあるのですが、乾季に見た砂紋がくっきり見える透明度の高い海以上の美しさを雨季では経験したことがなく、私はモルディブにあの景色を求めて行っているので、乾季の1~3月を選ぶようにしています。
実際に、モルディブの今の天気を見てみたい方は、いくつかのリゾートが発信している下記サイトのライブカメラを見てみて下さい。イメージが湧きやすいと思います。
● Live Camera in Maldives
モルディブ旅行を計画されている方にとって、今回の記事が少しでも役に立てれば嬉しいです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき有難うございました。