モルディブ・リピーターの人たちって、どんなリゾートを選んでいるんだろう?
実際、どんな条件を重要視しているんだろう?
と、興味を持たれたことはないですか。
私は、いろんな方のモルディブ旅行記を読む際、「どんな条件を基に、どのリゾートに行かれたんだろう」ということに、毎回ワクワクします。
それは、モルディブに何度も足を運ぶ方々の価値観が本当に様々で、ある1つのリゾートに何十回も再訪される方もいれば、毎回異なるリゾートに行かれる方もいる、その選び方も人それぞれで、私が候補に入れたことのないリゾートでも、その方が語る魅力に触れると、そのリゾートに興味が湧くこともあるからです。
そこで今回は、1モルディブ・リピーターである私の「リゾート選び」についてお話しようと思います。
自分とは異なる選び方が、モルディブ・リゾートを新たな視点で見るきっかけになるかもしれません。
小さな島(部屋数50室以下)
私がリゾートを選ぶ上で、まず始めに挙げる条件が「小さな島」です。
初めてモルディブに訪れたのも1周歩いて約10分程の島だったのですが、360°海に囲まれた島を自分の足で1周できるという環境にとても感動し、それ以来、モルディブでは島1周を10~20分程で散歩できることがリゾート選びの必須条件になりました。
また小さな島の場合、全ての施設が手の届く範囲にあるので、”島全体が自分たちの島であるかのようなプライベート感” を味わえるのも、魅力だと感じています。
そんな小さな島の中でも、できれば「部屋数50室以下」が理想です。部屋数が少ない分、ヴィラ同士の間隔もゆったりしてプライバシーが保たれているし、レストランやバーで出会うゲストも数組程度で、より静かなリゾートライフを味わえるからです。
それを実感させてくれたのが、『ザ・ノーチラス・モルディブ(1周約10分・全26室)』と『ミリヒ・アイランド・リゾート(1周約8分・全38室)』でした。波音と鳥の鳴き声以外に聞こえるものはないんじゃないかと思えるくらい静かに過ごせたので、今後も、できれば50室以下のリゾートを優先にリゾート選びをしようと思っています。
ハウスリーフの良い島
素晴らしい珊瑚は、モルディブだけでなく、日本や他の国々でも見ることができます。
では、モルディブの何が素晴らしいかというと、部屋のサンデッキから数mで、珊瑚と魚たちが共存し合う竜宮城のような海を見ることができるというところです。
海洋生物を身近に感じられるという魅力を知ってから、モルディブではスノーケリングをする為にわざわざ船に乗って珊瑚スポットまで行くエクスカーションに参加するという選択肢が私の中からなくなりました。
私にとって『モルディブ』は。。。
リゾート周辺のハウスリーフ(=珊瑚)で好きな時に何度でもスノーケリングができ、様々な魚の群れやウミガメなどに遭遇できるチャンスもあり、ダイビングをしない私でも ”海中世界の素晴らしさ” を感じることのできる特別な場所。
という存在なので、「ハウスリーフの良い島」は私のリゾート選びでは欠かすことのできない条件になりました。
心ときめくインテリア
モルディブでは、”日中は観光、ホテルにはほぼ夜だけ滞在する” という過ごし方をするのではなく、基本リゾート内に滞在し部屋で過ごす時間も長いので、自分の家を思わせるヴィラのインテリアは、私にとってリゾート選びの重要なポイントになっています。
まず、モルディブの美しい自然に溶け込むようなヴィラが好みなので、 ”茅葺屋根” のヴィラを持つリゾートを選んでいます。最近は、維持・手入れのしやすい日本の家のような鋼板材の屋根を使用するリゾートも増えてきましたが、やっぱりヤシの木と白砂ビーチには人工的な屋根より茅葺屋根が合うと私は感じます。
屋内のインテリアは、世界的ホテルブランドに見られるような重厚感・シック・モダン&スタイリッシュなデザインではなく、モルディブの自然に馴染み、そのリゾート独自の個性が感じられるインテリアが好みです。
そんな私が一目見て虜になったインテリアが、『ミライドゥ』と『ザ・ノーチラス・モルディブ』でした。
『ミライドゥ』のヴィラは、壁の半分以上がガラス戸で、海に面する方は屋根の高さまでガラス窓になっているので、 部屋にいるのに、モルディブの美しい風景の中にいるような気分にさせてくれます。この風景と一体化できるヴィラデザインに心奪われました。
バスルームもほぼ180°ガラスに囲まれているので、自然の光と緑を間近に感じることができます。部屋の形・天井ライト・鏡・椅子・バスタブ全てが美しい曲線で統一され、万華鏡のような床のタイルがさりげないアクセントとなることで、自然に溶け込むデザイン美も随所に散りばめられています。
また、『ザ・ノーチラス』のヴィラは、リビングルーム・ベッドルーム・バスルームの3つの部屋からなるのですが、リビングルームの個性的な家具の組み合わせ、ボヘミア調のファブリック、カラフルな色彩とノーチラスのテーマカラーであるライラック色との調和、これら全てが私にとって今までに出会ったことのないインテリア感覚で、「このヴィラに滞在したい!」と一瞬で心を鷲掴みされました。
ゆったりとした外のサンデッキにも、美しい曲線を描くプライベートプール、巻貝の形をした手すり、椅子やオンドーリ(ブランコ)に置かれたボヘミア調のクッションなど個性的だけど周りの風景と馴染んでしまう魅力があり、サンデッキを4つ目の部屋と思えるようなデザイン性の高さに魅了されました。
私にとって、モルディブは自然の偉大さや美しさを心に刻む場所であると同時に、今までに見たことのないインテリア&デザインに触れることで自分の想像力を豊かにしてくれる場所でもあるので、「私の心をときめかせてくれるインテリア」はとても大事な要素の一つになっています。
リゾートの雰囲気
リゾート施設はヴィラ同様に何度も足を運ぶ場所なので、リゾートの雰囲気が自分の好みに合っているかどうかを見極めることも、私の中では重要項目になっています。
1島1リゾートであるモルディブのリゾートは、その島に降り立った時から受ける印象が異なります。
ゴージャスな感じ、カジュアルでポップな感じ、スタイリッシュで都会的な感じ、ナチュラルな感じ、シンプルな感じなど様々ですが、私は、モルディブの自然の美しさが尊重され、ナチュラルさもありながらデザイン性も感じられる雰囲気が好みです。
言葉では上手く表現できないので、3つのリゾート『ミリヒ』『ミライドゥ』『ザ・ノーチラス』を例に挙げてみます。
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『ミリヒ』は、島にある美しい自然をそのままの姿で残しながら、華美過ぎないアクセントを添える演出がとても上手です。メインレストランやメインバーにはビーチと同じパウダーサンドが敷き詰められ、その前には木の影でできた自然の絨毯と点在するヤシの木、その自然美に寄り添うように海の青を思わせるクッションが置かれています。この景色をウェブサイトで見た時、このクッションに座ってビーチをずっと眺めていたい、と直感的に思いました。
『ミライドゥ』は、ヴィラもそうであったように、木の温もり・ガラス・曲線で奏でるデザインが島全体に散りばめられています。ベージュと白色の木材は周りの色彩と融合し合い、緩やかな曲線は空間に優しい印象を与えるので、リゾート全体が自然に溶け込む柔らかな雰囲気に包まれています。メインプールに併設するCompass Pool Barはその雰囲気の象徴のような場所で、遊び心でつるされたハンギングチェアも自然との相性がとても良いです。
『ザ・ノーチラス』は、もとある自然と、色彩あるものや個性あるデザインを組み合わせることで、感性が豊かになる雰囲気を作り上げることがとても上手です。島内の小道は、もともとあったヤシの木に種類の異なる植物や花が加えられているのですが、人工的な感じがなく、全てが調和し合うボタニカルガーデンのような小道に作り上げられました。
また、プールに併設された茅葺屋根のNaiboli Barも、あくまでも主役はヤシの木と言わんばかりのデザインで、これは実際行ってみて気付いたのですが、ヤシの木を映り込ませる為にプールが造られたのかと錯覚してしまう程、モルディブの自然美が尊重されていました。
これら3つのリゾートのように、モルディブの自然が最大限生かされ、自然美とデザイン美との距離間がいい具合に保たれている雰囲気のリゾートが私は好きです。
まとめ
私は、この4つの条件を中心に、モルディブのリゾート選びをしています。
オールインクルーシブ、レストランが複数ある、リゾートへの移動手段、プール付きの部屋などは、私にとって重要な条件ではありません。
4つの条件でピックアップしたリゾートが複数あれば、それ以外の項目で天秤にかけることもありますが、大抵リゾートを絞っている段階で、”絶対ここに行きたい!” と思えるリゾートが1つ出てくるので、実際あまり悩んだことがないんです。
いつも一番悩まされることと言えば・・・「予算」ですが、私にとってモルディブは、『モルディブに行きたい』ではなく『モルディブのこのリゾートに行きたい』という思いが強いので、予算が足りない場合は行く時期を延期して貯金し、念願のリゾートに行くことをゴールにしています。
私のリゾート選びが、皆さまにとって、ほんの少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、有難うございました。