Como Cocoa Island 旅行記 2023② ~カラフルMorning~

2023年3月に滞在したナチュラルリゾート『コモ・ココア・アイランド(Como Cocoa Island)』の旅行記です。私が感じたことをテーマごとに書き綴っているので、ココア・ライフを少しでも感じていただけたら嬉しいです。

* * * * * *

ホームページなどを見て抱いていた「ココア」は、個性的・独創的なデザインやカラフルな色味とは無縁の、白・青・緑・茶 というアースカラーのみに囲まれる ”シンプルでモノトーンの世界” というイメージでした。きっと、砂州の白やラグーンの淡い青といった優しい色彩に癒されるリゾートだと。。。

でも、実際には、インテリアのデザインや色味が主張し過ぎない分、リゾート全体が空の変化や海の色彩と一体化し、自然そのものの美しさに包み込まれるココアに圧倒される日々でした。ココアで迎えた朝もその一つでした。

時差と久しぶりの海外という興奮からか、夜明け前に目が覚めました。
部屋のサンデッキに出てみると、目の前には、青・紫・オレンジ・黄が混ざり合う神秘的な空に、存在感のある長い雲が横たわっていて、あまりの壮大さに見入ってしまいました。

この空の続きが見たくて部屋の外に出てみると、サンデッキとは反対側の空も色彩豊かなグラデーションに包まれ、周りのヴィラとその先のココアの島はほんのり赤く染まっています。
なんてカラフルな朝なんだろう。。。

再び部屋のサンデッキに戻り、ロッキングチェアに揺られながら暫く空を眺めていると、さっきまであった長い雲はいつのまにか流され、水平線の奥深い所から黄金の光が広がっていきました。
朝日が昇る前の空は想像を超える色に染まることがあるのですが、この日も間違いなくその空だと、”早起きは三文の徳” という言葉が胸に染みわたります。

少しずつ流されていた入道雲の下からは黒い線が海へと伸びているのが薄っすらと見え、あの真下では今まさに朝のスコールが降り注いでいるんだろうなぁ。。と生き物のように動き続ける空に圧倒されっぱなしの時間が過ぎていきます。

黄金に輝いていた空は徐々に落ち着きを取り戻し、淡いパステルカラーへと変化していきました。

奥にはー、 ”刻々と色を変える澄み切った空”
手前にはー、 ”次から次と流れていく芸術的な雲”
一度に二つの自然美を見ることができたという満足感で胸がいっぱいになりました。

部屋のサンデッキは半分くらいが屋根に覆われているので、その屋根をフレームのように入れて写真を撮ると、洞窟の穴から覗いているような景色になります。
滞在中はいつもこのロッキングチェアに座り、朝の空を眺めるのが日課でした。

少しすると、今度は薄雲がピンク色に染まり始めたので、きっと反対側の空も染まっているはずと再び部屋の外へ。夜明け前に見た時の印象とは異なり、優しい色彩の中で薄雲だけがピンク色に染まっていました。

部屋前の桟橋を少し歩きながら水上ヴィラが立ち並ぶ方を見てみると、さっきから流れていた雲は西の空にずいぶんと溜まり、ピンク色に染まる雲との共演で油絵の様な空模様。雲があるからこそ出会える空の美しさを実感せずにはいられません。

桟橋を歩き進んでいる間に色付いていたピンクの空はどんどんと薄まっていき、少しずつ雲も晴れてきているようでした。朝は潮が引く時間帯でもあったので、水上ヴィラ周辺の海には砂州が現れ、空だけでなく海の自然美も味わえるのがココアの魅力です。

振り返れば、プール付き1ベッドルームヴィラと2ベッドルームヴィラ5棟の美しいシルエット。
もう間もなく朝日が雲の切れ間から顔を出そうとしていたので、朝の散歩は一旦中断し、急いで部屋のサンデッキへ戻りました。何とも忙しい朝です。。

数分もしないうちに朝日が姿を現し、周辺は陽光できらきらと輝き始めました。
太陽の温かさで雲が消えていっているのか、少しずつ青空主体の空になってきて、このまま晴れが期待できそうな予感。

空が赤く色づき始めてから朝日が昇るまでの約30分間は、とめどなく空の色が変わり、そこに様々な形の雲が現れることで、色彩豊かで芸術的な美しさが感じられる朝でした。

せっかくの美しい朝だったので、準備を整えて、砂州散歩に出かけてみることにしました。

タイトルとURLをコピーしました