2023年3月に滞在したナチュラルリゾート『コモ・ココア・アイランド（Como Cocoa Island）』の旅行記です。私が感じたことをテーマごとに書き綴っているので、ココア・ライフを少しでも感じていただけたら嬉しいです。
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リゾートで迎える朝は、優雅にゆったりと寛いでいたい。。。でも、太陽が昇るにつれて刻々と変わる空色を見ていると、この空の下で島を歩き回りたいという気持ちには勝てず、少し急ぎ気味に朝散歩に出かける準備をしました。部屋の外はまだまだ優しい朝の陽気で、涼しさの残る中、曲線を描くココアの桟橋を歩きます。
島へと続く桟橋から見るココアは、東西に細長く伸び、島の緑に寄り添う様に白砂ビーチが広がっています。最近は海面上昇の影響で、ビーチの浸食を防ぐために波打ち際を岩で防護するリゾートも増えてきましたが、ココアの南側のビーチは数年前のモルディブにタイムスリップしたような美しさを保っています。
所々現れる砂州と波模様が入り混じる海に佇む1ベッドルームヴィラは、何十棟もの水上ヴィラがずらっと立ち並ぶ姿とは異なり、”ここから先は秘密の場所” というような、どこかひっそりとした趣があります。下の写真右側をよく見ると、桟橋の下でサギも朝の散歩を始めていたんですね。( *´艸｀)
島に降り立ち、東側に伸びる砂州へ向けて、まだひんやりとしたビーチを歩き進みます。
茅葺屋根を付けた愛らしい水上ヴィラ群が整列している様はまさしくココアな風景で、空には薄っすらとうろこ雲が広がっていました。
うろこ雲は空を芸術的に見せてくれるので、その姿自体は好きなのですが、雨が降る前兆とも言われているので、私的には旅行中あまり見たくない自然美でもあります。（実際2日後の夕食時にスコールが降ったので、夜で良かったと胸を撫でおろしました。）
空や周りの景色に目を奪われながらビーチを歩いていくと、龍のように伸びる砂州が見えてきました。
「うわーーっっ」
空だけじゃなくて、海も砂州も黄金色に染められた景色。
こんなにも様々な種類の黄金色が存在するのかと、自然の美しさの奥深さに見惚れてしまいます。砂州の上にある小さなピラミッドは、カニが穴を掘った時に積み上がった砂の山で、モルディブではあちこちで自然の息づかいが感じられます。
朝日の光が強くなればなるほど、神々しさを増す砂州。
日中の真っ青な海に囲まれた砂州ももちろん美しいですが、朝日を浴びる砂州がこれほどまでに神秘的で神々しいとは想像もしていなかったので、朝の早い時間にこの砂州を見られるのは、まさしくココアのゲストの特権だと思いました。
砂州側から島の方を見ると、ココアの島全体も朝日に照らされ、黄金色に染まっています。
砂州手前のビーチには、茅葺屋根のパラソルとビーチチェアがいくつかセッティングされており、ココアのゲストであれば誰でも好きな時にここで寛ぐことができます。
そして、、、朝日を浴びながら長く長く伸びる砂州を歩く至福の時間。
この砂州に船でやって来たわけではないので、もちろん帰る時間を気にすることもなく、自分のペースで好きなだけ散歩できるという幸福感で心が満たされていくのがわかりました。
先に伸びる砂州には波が打ち寄せた跡が薄っすらと残り、振り返れば私たちが歩いてきた足跡が刻まれていきます。モルディブでは、そんなちょっとした「跡」ですら美しさを感じさせてくれるから、不思議です。
ココアは1周歩いて15分程の小さな島ですが、見る方向を変えるだけで景色がガラッと変わり、どの景色も人工的過ぎない自然と調和したフォトジェニックさがあります。
だから、少し歩いては「この景色は見たことがない。。」という錯覚に陥り、つい写真の枚数が増えてしまいます。
朝散歩から部屋へと戻る途中に波打ち際を眺めていると、潮が引いた海に映り込んだ空が目に留まりました。きっと雲一つない空であれば、映り込んだ景色もそれ程印象に残らなかったと思うのですが、雲がポコポコと浮かんでいるだけで、シンメトリーな美しさを感じてしまう。
やっぱり私は、雲一つない青空よりも、雲が存在する空の方が好きです。。
部屋に戻って来た頃には、かなり潮が引いていて、1ベッドルームヴィラ付近には沢山の砂州が顔を出していました。
ー 浅い海の中に描かれた砂紋、
ー 優しく打ち寄せる小さな波、
ー 海に映り込む空模様、
どれをとっても繊細でココアらしい自然美です。
朝、新鮮な空気を吸いながらヨガをすると、心も体も浄化された心地よさを感じる。
ココアの砂州での朝散歩も同じくらい心が澄み渡っていくのがわかりました。
ココアに滞在された時は、部屋のサンデッキから朝の景色を優雅に眺めるのも良いですが、是非、朝日に向かって歩く砂州の朝散歩も体験してみて下さい。
次は、”ココアな朝食” についてのお話しです。
