Como Cocoa Island 旅行記 2023④ ~カフェ気分で朝食を~

2023年3月に滞在したナチュラルリゾート『コモ・ココア・アイランド(Como Cocoa Island)』の旅行記です。私が感じたことをテーマごとに書き綴っているので、ココア・ライフを少しでも感じていただけたら嬉しいです。

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ココア滞在中の我が家であるプール付き1ベッドルームヴィラは島に4棟しかなく、周囲のヴィラとの間隔がかなり空いているので、海の上に家がポツンと佇んでいるように見えます。

朝日が昇る時にしか見られない景色、それは干潮の海に映る桟橋と自分たちの影、朝食に向かう時はいつもこの影を眺めながら桟橋を歩きました。

ココアにある1つだけのレストラン「UFAA」は、朝日とは逆の島の西端にあります。
ビーチ沿いを歩いていくと、緑に沿う様に木でできた道が現れ、緑のトンネルの先にテーブルと青い海、パラソルが顔を覗かせる絵画の様な景色が見えてきます。このレストランへのアプローチが好きでした。

UFAAレストランの入り口には、主張し過ぎないナチュラルな看板とエスニック調の飾り板があり、オープンに開かれたガラス戸の奥にはお洒落な籐のライトがいくつもぶら下がっています。

このレストラン、カラフルで開放感溢れる”まさしくリゾート”という爽快な雰囲気ではなく、どこか海沿いの町にある地元の人たちが通う隠れ家カフェのような趣がないですか?

私がこのUFAAレストランに入った時、「休みの日にここで自分時間を過ごしたい」「ここに来ると何故か心がホッとする」「ここに私のお気に入りの席を見つけたい」そんな感情を抱かせてくれるカフェのようなレストランだなと感じました。

レストランの後方にはセミビュッフェ用のサイドボードがいくつか並び、その逆方向のテーブルの先には、メインプールと白いパラソル、そして海が見えます。

朝の太陽はまだ光が弱いので、空や海の青さよりもメインプールに映り込む景色の方が強調され、その鏡のような美しさが凛とした朝の静けさを感じさせてくれます。

始めは、プール沿いの外の席にしようか、屋内の席にしようか迷っていたのですが、いつの間にかこの景色をガラス戸越しに眺められる屋内の席が一番落ち着くなぁと感じるようになり、そこが私のお気に入り席になりました。

席に座ると、私たちのバトラーのFannyさんが優しい笑顔で「Good morning~!」とやって来て、コーヒー・紅茶などの飲み物の注文を聞き、アラカルト料理のメニューが手渡されます。ココアではバトラーがレストランでの給仕も行うので、お願い事や確認・質問など食事中にすることも多く、私たちの滞在の流れを把握しながらできる会話はとても快適でした。

ココアでの朝食は、ジュース・ヨーグルト・フルーツ・パン&デニッシュ類はセミビュッフェから好きなものをとり、卵料理やパンケーキなどのアラカルト料理は別で注文できます。

ビュッフェラインには、瓶に入ったジュース(オレンジ、グレープフルーツ、スイカなど)が氷で冷やされ、フルーツソースのかかったフレッシュヨーグルトや、様々な種類のカットフルーツ、パンはバケット、食パン、クロワッサン、フルーツデニッシュ、マフィン、グルテンフリーのものなどが並びます。

ベーシックカラーを基調に、ヨーグルトやジュースを入れているガラスの瓶や、それらを乗せているビンテージ風のバケツなどで、統一感とスタイリッシュさを演出するセンスの良さを感じます。

ビュッフェから選んできた一つ一つはどれも可愛らしく、チェック柄のランチョンマットもアクセントになり、テーブルに並べるだけでお洒落なカフェ気分です。

アラカルト料理は、甘い気分の時は、ジンジャーパイナップルとブラックベリーが添えられたバターミルクパンケーキを選んだり、

ヘルシーな朝にしたい時は、グルテンフリーのトーストにトマト、きゅうり、サラダ、アボカドがのったお料理を選んだり。。。
アラカルトメニューは、ビーガンやグルテンフリーの料理も含め14種類あるので選択肢が豊富です。

ビュッフェに並ぶデニッシュやマフィンは甘さ控えめでフルーツやナッツの風味を引き立て、ヨーグルトもまろやかでフルーツソースとの相性が良く、どれも優しい味わいです。

アラカルト料理で頼んだフルーツたっぷりのワッフルは、雪だるまの様なトッピングで、心がほっこり和みました。アラカルト料理はビュッフェでは味わえない、「どんな盛り付けで来るんだろう」という楽しみ方もありますね。

そんな秘密カフェのようなUFAAレストランをプール側から見てみると。。。

色味や質感の異なる木が使われているので全体的な印象に深みがあり、床やテーブルのストライプ模様、椅子の格子模様、ランチョンマットのチェック模様といった、個性的なデザインを散りばめることで、単調にならないデザイン性が感じられます。

そして、鏡のように景色を映すレストラン前のプール。

一目見ただけでインパクトを与える派手さや人の手で作り込まれたリゾート感であれば、モルディブ以外のリゾート地でも味わえますが、ココアのこの自然の色だけで表現したナチュラルさ、小さな島ならではのこじんまりとした空間、空模様や空色だけで幾重にも変化するこの景色は、毎日眺めていても飽きることがなく、心を無にして自然に没入させてくれる不思議な魅力があります。

そんなレストランでいただくアラカルト料理は、他にもあり、、、
卵料理は、エッグベネディクトやエッグロイヤルなどもありますが、私は好きな具材を入れてくれるオムレツとサニーサイドアップが好きでした。サニーサイドアップの付け合わせは、8種類くらいの中からグリルトマトやマッシュルームなど好きなものを選ぶことができます。

また、アラカルト料理は複数注文することもできるので、鶏のささみとゆで卵が入った中華粥と、マンゴーが添えられたフレンチトーストの2つを選んだ時もありました。

毎日約1時間程かけてゆっくりいただく朝食。
気付けば、太陽の位置は高くなり、空と海の青さや木々の緑が増し、レストラン前はエネルギッシュな景色に変わりました。

朝食後は、プール沿いを歩き、愛らしいヤシの木と茅葺のパラソル、自然の色に溶け込むビーチクッションを眺めながらココアらしい風景を楽しみます。朝の砂州散歩もそうですが、ココアにいると、モルディブの美しい自然の中で滞在させてもらっているという気持ちになり、自然への敬意が生まれてきます。

このココアというリゾートを手掛ける「COMOブランド」は、健康と精神のバランスを改善する”コモ・シャンバラ” という極上スパをプロデュースしており、ココアにもそのスパがあり、レストランではヘルシーに特化したスパメニューも提供しています。

すなわち、ココアで味わうべきは、”健康的な日常と自然の流れに身を委ねる精神の安定”。

だからこそ、UFAAレストランにも、気持ちを高ぶらせるような派手さや自然の美しさを損なわせる人工物がありません。

頑張ってきた自分へのご褒美
自然の中で自分と向き合いたい
ゆったりとした時間の流れでリセットしたい
心と身体を解きほぐしたい

そんな方は、きっとココアでの朝食に至福を感じられると思います。

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